都会の喧騒を離れ、森林の中で汗をかく。木々のざわめきや、鳥のさえずり、虫たちの合唱を聞いていると、張り詰めていた神経がふわぁっと解放されるのを感じます。
本日は、これから登山を始めたい人や、近々登山する予定のある人向けにトレッキングシューズの選びかたやお手入れ方法などを紹介します。
また、本当に購入する必要があるのかレンタルはあるのか?など、よくある質問にも回答します。登山ライフをスタートさせる方の一助となれば幸いです。
◆この記事がおすすめな人
- 登山初心者の人
- トレッキングシューズの選びかたが知りたい人
- トレッキングシューズのお手入れ方法が知りたい人
- トレッキングシューズの保管方法が知りたい人
そもそもトレッキングシューズとは
トレッキングシューズとは、ハイキングや軽登山など比較的緩やかな山道を歩くのに適した靴のことを言う。
一般的な運動靴と比較すると、地面の凹凸を感じにくいようにソールが硬く、グリップ力や防水性に優れているので岩場や濡れた道でも滑りにくいなどの特徴がある。

トレッキングシューズはソールの硬さや、足首周りの高さなどで適している場面が異なるため、自分がよく使う場面に合わせて選ぶことが大切。
トレッキングシューズの選びかた
トレッキングシューズを選ぶ際の指標となるのは、特に下記2点。
◆選ぶ際のポイント
- 足首の高さ
- ソールの硬さ
足首の高さ
足首周りの高さには大きく3種類ある。高さによって、サポート力や歩きやすさ、安全性も異なるので、ご自身の用途に合わせて選ぼう。
ハイカット|安定性が高く、標高差の大きなコースや重い荷物を担ぐときにおすすめ
まず紹介するのは、足首周りに最も高さのある「ハイカット」。足首周りをしっかりサポートしてくれるので、足首に負担がかかりにいのが特徴。
慣れないうちは歩きにくさを感じる人もいるが、サポート力が高いので初心者にはおすすめ。
ミッドカット|サポート力と歩きやすさのバランスが良く日帰り登山におすすめ
続いて紹介するのは、足首周りの高さが中程度の「ミッドカット」。ハイカットと並んで登山初心者におすすめな高さである。
サポート力はありつつも、ハイカットと比べると足首周りの自由度が高いので、歩きやすさも兼ね備えているのが特徴。日帰り登山におすすめ。
ローカット|重量が軽く動きやすい。自然歩道での散策におすすめ
最後に紹介するローカットは、3種類の中で最も運動靴と履き心地が近い。足首周りの自由度が高いので、動きやすさは抜群。
その一方でハイカットやミッドカットと比べるとサポート力には欠けるので、標高差のある登山には不向き。自然歩道での散策におすすめ。

登山初心者の方には、サポート力の高いハイカットかミッドカットがおすすめです。
ソールの硬さ
靴の底部分(ソール)が硬いものほど地面の凹凸を感じにいため、岩稜帯や岩角に立つ時にも安定感がある。
柔らかいものは普段履きに近い感覚で使用できるため、比較的整備された登山道やハイキングなどをゆるく歩く場合には使いやすい。

本格的な登山がしたい方は、ソールが硬めのものを、日常使いもしたい方は柔らかいものを選ぶのがおすすめ。
正しいサイズの選びかた
ここまでトレッキングシューズの選びかたを紹介してきたが、何より大事なのは適切なサイズの靴を選ぶことだ。どれだけ利用場面に合った靴を選んでも、自分が心地よく履けなければ意味がない。
また大きすぎたり、小さすぎたりすると、怪我にもつながることがある。これから紹介する手順に沿って、お店できちんと履いて確かめることをおすすめする。
◆正しいサイズの選びかた
- 登山用靴下を履く
- トレッキングシューズのひもを緩め、靴の先端につま先が触れるように足を入れる
- つま先が先端に触れている状態で、かかとに指一本分のゆとりがあるか確認する
- つま先が先端に触れた状態から、かかとのほうへ足を移動させる。つま先側に空間ができたら、紐を締めていく
- 店内を歩いたり、斜面台を昇降して履き心地を確認する

ただ合わせるだけでなく、店内を移動したり山の勾配を意識して斜面台を昇り降りするなどして、実際に使用して長時間履き続けられるか確認しよう。
トレッキングシューズのお手入れ方法
◆トレッキングシューズのお手入れ方法
- 使用したら付着した泥やホコリを布でふき取る
汚れがひどい場合には、水を絞った布やスポンジで優しく拭う。たわしなどで力強くこすることは避けること - トレッキングシューズから中敷きを外し、風通しのよいところで陰干しする
- 布製の靴には撥水スプレー、革製の靴には皮革専用のスプレーやクリームで防水処理を施す
使用後は丁寧にお手入れをして保管しよう。靴の素材によっても手入れ方法が若干異なるので、購入店で確認をするとより良い。
保管方法
◆トレッキングシューズの保管方法
- 通気性の良いところで保管する
- 直射日光が当たる場所や湿度の高い場所での保管は避ける
- 型崩れを防ぐため、靴の中に新聞紙を詰めて、靴ひもは一番上まで締めておく
トレッキングシューズは長く履くためにも、適切な環境で保管しよう。
湿度が高い場所で保管をすると、カビの発生やソールの劣化にもつながるため、なるべく直射日光の当たらない通気性のよい場所で保管をするとよい。
まとめ|初心者はレンタルもおすすめ
本日はトレッキングシューズの選びかたを紹介しました。
年に何度も登山をする人ならばトレッキングシューズを1,2足は持っておくとよいでしょうが、これから始める人や年に1回もするかわからない、という場合には、購入するかなかなか迷いますよね。
そんな場合にはレンタルもおすすめです。トレッキングシューズ単体なら、1泊2日で3,500円~6,000円程度でレンタルできるショップもあります。
始めたての頃は登山時だけレンタルをして、登山に慣れてきたらご自身に合ったトレッキングシューズを購入するというのも良いのかなと思います。ご自身のスケジュールやお財布と相談して、合うほうを選んでみてください 🙂
筆者はまだ年に1,2回、高尾山に登る程度なので、当分はレンタルで慣れていこうと思います。いつか富士山に登頂するのが目標です…!

最後まで読んでくれてありがとうございます:)
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