韓国旅行ひとり旅日記①|成田から仁川へ、wowpass、夜市、カモられる

韓国旅行 アジア

この旅行は2022年12月のものです。以前、別のドメインで書いていたのですが、更新し忘れて全記事が消えてしまったので記憶を頼りに執筆しています。

2022年12月某日

自他共に認めるパワハラ上司のターゲットにされながら働いていた2022年12月。(その上司のパワハラに耐え兼ね、辞職することにした際には送別会で「よくこれだけの期間耐えてくれたよ」と言われたことは胸糞な思い出だ。自分でパワハラしているって認めれば許されるわけじゃないからな!)

なにも楽しいことがなく、そのまま年を締めくくることに焦燥感を覚えた私は、ふっと思い立って旅行することにした。少しでも遠く、日本語が聞こえない場所へ…。

とはいえ、5日以上の長い休みは取れそうになかったため、短期間でも満喫できるアジア圏へ旅行することにした。ほかにもタイやインドネシア、ベトナムなど気になる国はあったが、当時モッパンに強い憧れを抱いてた私は本場の韓国料理を目当てに韓国旅行を決意した。

2022年12月6日|成田空港

成田空港出発ロビー

時は、2022年12月。写真でもわかるように、空には重たい雲が立ち込めていた。ほかの職員が仕事している様子を想像しながら、優越感に浸りつつ空港のロビーで朝食をとる。あの乾いた、嫌な静けさのある職場とは数日間オサラバだ。そう思うと、それだけでもう旅行の元は取ったような満足感があった。

成田空港出発ロビー

空港は広い。時々行くと、自分が想像している十倍近く広いので驚く。時間に余裕を持って、コンコースを進む。

11:00、成田空港発。3年近く経った今では、飛行機が時刻通りに出発したのか、隣が女性だったか男性だったか老人だったか若者だったか、何一つとして覚えていない。自分が飛行機内でどのように過ごしたかも。

ただ、無事に搭乗し、韓国に入国できるまではどこか落ち着きなく緊張していたような気がする。

14:51|韓国の地を踏む

韓国|仁川空港

14:51、入国審査を終え、韓国に入国した。初めての韓国。事前にネットで情報収集していた時、韓国はキャッシュレス社会だと聞いた。

旅行直前まで何だかんだバタバタしており、銀行へ行く余裕がなかったというのもあるが、入国してまず行わなくてはならないのが支払い方法の確保だ。

支払い方法には、旅行者用プリペイドカード「WOWPASS」を使うつもりでいた。クレジットカードが使える場所なら大抵使えるし、チャージした分しか使えないので、使い過ぎ防止にも役立つ。

仁川空港にもWOWPASSの自動券売機があると公式サイトに書いてあったので、その場所を探して空港内をうろつくが、一向に見当たらない。諦めて、インフォメーションの女性に尋ねると、一言で「ない」と言われた。

後々わかったことだが、どうもその当時、仁川空港のWOWPASS自動券売機は一時的に使用停止されていたようである。タイムリーな情報がわかるSNSをフォローしておくべきだったと反省した。

さて、仁川空港でWOWPASSを手に入れるつもりだった私は、当然ながら韓国の現金を持っていない。仕方がないので、空港の両替所へ行き、目的地へ行くのに必要な交通費分を両替した。

(当時は英語もまともに喋れなかったが、紙に書いて両替してもらう形式だったので、冷静に頼むことができたと記憶している)

15:20|いざソウルへ

韓国|仁川空港

なんだかんだ両替が済み、ソウル市内へ向かうべくAREX(市内へ向かう電車)のステーションへ向かう。乗り場まではマークと矢印が出ているので、わかりやすかったように思う。

韓国|仁川空港

写真の場所が券売機。案内係の人もいた気がするが、買い方は画面に案内が出ているので韓国語がわからなくても容易に行える。AREXにはソウル直通と、各駅停車の2種類がある。直通だと最短43分でソウル駅へ行くことができるので、時間が合えば直通のほうがスムーズで良い。

韓国|仁川空港

無事にチケットを購入。宿泊地は明洞なので、乗換駅のソウルまでこのチケットで向かう。

韓国|仁川空港

AREXのイメージキャラクター。名前も知らないのに思わずぱしゃり。頭に飛行機がついていてユニーク。

16:45|ソウル駅構内

韓国旅行

ソウル駅構内にて、仁川空港で買えなかったWOWPASSを購入。

韓国旅行

日本語案内もあるので、外国語がわからなくても安心。購入時にパスポートが必要になる(WOWPASSが外国者限定のカードなので、おそらくそのため)ので、そこだけ注意。

17:00過ぎ|明洞駅に到着

明洞駅に到着。宿泊するホテルは駅から徒歩10分程度の場所と、予約サイトにはあった。地図を頼りに探すが、中々見つからず同じ通りを行き来すること数分。

目当ての建物が住所だけで見つからない時には、その建物の外観を調べるに限る。いざ外観を調べ、周辺の写真も見てみると、どうも先ほどから何度も目の前を行き来しているとある建物と建物の間にある小道の先にあるらしい。薄暗い道を進むことに若干の不安を抱きつつ、小道をゆくと、その先に確かに建物はあった。

17:26|ホテルにチェックイン

韓国旅行

明洞駅が最寄というアクセスの良さと、繁華街の近くにしては価格が手ごろだったこともあってホテルを選んだのだが、なるほど納得。

ホテルというよりはホステルだ。相部屋ではないが、相部屋のプランもあるのだろう。人ひとりがようやく通れるくらいの通路を残して、狭い部屋にはどんと二段ベッドが置かれていた。

ゆったりと足を伸ばして寝ることは難しそうだが、清潔感があるのでラッキーと思うことにした。

二段ベッドの上下、どちらに寝るか少し考え、寝起きで天井に頭をぶつけるのはいやなので、下段で休むことに決めた。滞在中、二段ベッドの上は荷物置きと化した。

18:30|明洞駅周辺を散策

韓国旅行

初めての韓国でしたかったことは本場で韓国料理を食すこと以外に、もうふたつ。ひとつは歴史的建造物を見ること、もうひとつはコスメを見ることだ。正直言って美容にはだいぶ疎い。アラサーになっても薬局で買える化粧品しか使っていない。

それでも美容大国韓国へ来たからには、美容関係のお土産を買いたい。明洞駅周辺にはかのオリーブヤングを始め、多くのドラッグストアがある。街をぶらぶらしつつ、何かお土産になりそうなものを探した。

???|美容部員キャッチに捕まりカモになる

ぶらぶらとのんきに繁華街を歩いていると、突然に日本語で声をかけられた。

「なに探している?」 

詳しい経緯は忘れたが、その後まんまと店内へ誘導され、コロナ対策でしていたマスクをひっぺがされ、「これが良いよ!」と実際に試したお客さまの写真を見せられた。

慣れた手つきで、強気に電卓をたたく女性美容部員。

「本当はこれくらいするけど、これも買ってくれるなら、これくらいの値段にしてあげる」

なぜ、接客用の日本語を話す外国人はこぞってタメ口なのだろう。その方が親しみを感じさせるのだろうか。つい気を許してしまうのだろうか。

正直言って、この時私は金欠だった。事前に観光地への交通費や入館料、食費の予算を決めて、そのギリギリの金額しか持ってきいていない。電卓に表示されている額は、私が本来美容関係のお土産に設定している予算と比べ、ゼロがひとつ多かった。

「いらないです」

と、何度断っただろうか。はっきりとNOを示しても一向に引き下がらない。こういうところで自分のために声を荒げられれば良いのだが、せっかく旅行に来ているのに気分が台無しになるようなこと(いやすでに憂鬱にはなっていたのだが)をする勇気は出なかった。

「タックスフリーにするから」

と、気づいた時にはパスポートを人質に取られ、次から次へとぽいぽいぽい。相手が望む商品を買うまで帰れないような気がした。結局、およそ2万円を支払い、ようやく店を出た。それが実際にはいくらの商品なのかもわからず、結局帰国後も殆ど使わずに捨てた。

韓国旅行
ホテルに戻ってから写真に収めた商品たち。右端のハンドクリームと思しきものは、会計後にサービスされた。

かつての私に言ってやりたい。諦めるな、きちんと店舗があるからと言ってまともなわけじゃない。日本にもぼったくりのお店はあるだろう。あと絶対にパスポートなんて渡すな。相手や自分の気分など気にせず、いらない時には大きな声で「NO!」だ。相手は押し売りのプロだぞ、怯むでない。

~20:11|夕ご飯

韓国旅行

さて、そういうわけで悪質な押し売りのカモとなりうんざりした気持ちで再び明洞の繁華街に戻った。もうこれ以上捕まるまいと足早にドラッグストアの立ち並ぶ通りを抜け、観光客でにぎわう露店の通りへと向かう。

夜市は韓国旅行でぜひ行きたかった場所のひとつだ。本当はもっと大きな市場まで行きたかったのだが、久しぶりの海外旅行で心身共に疲れている。ホテル周辺で済ませたかった。

チュロスや、ハットグ、タッカルビなど、様々な露店が出ていた。その中でも私の目を引いたのは、オデンである。これまで韓国の旅行VLOGで何度も見てきた。魚のすり身で、あったかそうな汁に浸かっている。

買い物用に覚えてきた、拙い韓国語で注文する。

「アニョハセヨ、イゴ チュセヨ(こんにちは、これください)」

するとお兄さんは笑顔で頷き、オデンをカップに入れて差し出してくれた。待ちに待ったオデンが、ついに私の手に。もぎゅっと肉厚なオデン。湯気が濃く立ち上る寒い冬の日に、その温かさが心に沁みた。

初めての屋台で、支払い方法もよくわからずにあたふたしていると、屋台のお兄さんは屋台の脇に立てかけられた細長いカップを指さし「そこに入れておいて」とジェスチャーした。食べ終えると「カムサムニダ」と挨拶し、ほくほくと軽い足取りで再び市場を回った。

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続いて見つけたのは、ポップンシュリンプ。ココナッツがまぶされている大ぶりのエビに、チリソースが掛かっていた。これが見た目以上に、お腹に溜まる。道路の脇で、ほかの観光客に挟まれて食べていたのだが、途中でお腹が膨れてしまい、残りはホテルで食べることにした。

20:40|ホテルで晩酌

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コンビニに寄ってちょっとした買い物をした後でホテルに戻ると、早くも20:40。想定外の買い物をさせられるアクシデントもあったが、起こってしまったことを嘆いても仕方がない。

市場で食べきれなかったポップンシュリンプをつまみに、ビールと思しきビビットな缶の飲み物を開けた。

文字の読めない国へ旅行した時、直感を頼りに飲み物を買うのが好きだ。ただのお茶と思って飲んでみたら、砂糖が入っていて甘すぎたり、オレンジジュースと思って飲んでみたらカクテルだったりするが、それもまた日常では起こりえないハプニングとして旅行の思い出を彩ってくれる。

結局、自分の飲んだものがビールなのか似非ビールなのか、まったく別物なのかは未だに判別がつかない(今となっては味も覚えていない)が、手に取った時、一口目を含んだ時、未知なる味にワクワクと心が弾んだのは確かだ。

1日目、おやすみ

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その後、室内に備え付けられていたシャワーで髪の毛を洗い、風邪をひかないようにドライヤーで乾かしたのち、少しパソコンを触って一日目の記録をしてから就寝した。

ひとりで海外旅行するのは、この時確か1年半か2年ぶりだったので、自分で思っていた以上に気を張っていたのか、すぐに眠りに落ちたように思う。

2日目はソウルから行ける世界遺産「水原華城」へ。長くなるので、続きは次のページに。

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